火山ガス(火山から発せられる気体)には、主に以下の4つの種類があります。
このうち殆ど無害なのは水蒸気だけです。殆ど、と言ったのは、この水蒸気が原因で事故になる事もあるからです。火山の噴気が白く見える場合、水蒸気が多く含まれています。ただ、高温の場合が多いので、近づくと火傷をする危険性がありますし、呼吸もしにくくなります。また、視界もかなり悪くなります(特に寒い冬場の日など。夏でも山頂は寒いですから、夏も注意です)。このため、火山に行くときは、観光地であっても手すりや看板が見えなくなる場合が頻繁に起こりますから(噴気よりも、山霧が多いですから)登山・観光共に、足元・運転などに気を付けて下さい。
さて、上記の4つのガス、火口からしか出ないわけではありません。山腹に噴気孔があったり、湖や池の底から出ていたり、山体とその周辺の(目に見えないような)割れ目から出ていたりします。そしてガスは移動し、空気より重いガスはくぼ地などに(特に風のない日は)溜まりますから、火山から離れていても注意が必要です。
火山ガスの中でも、体で感じる事の出来る(しかし危険度が高い)のは二酸化硫黄(亜硫酸ガス)と硫化水素の2つです。それぞれの特性を覚えておきましょう。
上下のスライドとも、Wikipediaから引用しまとめたものです。詳細が気になる方は、Wikipediaで検索して下さい。
あとのスライドは指定教科書でも扱われている内容ですので(一部、最近の新聞記事の引用などもありますが)、以下は授業中に使ったスライドだけを載せますね。