2.地球46億年の歴史と化石(2)

地学概論A第2回_配布資料 カラー.pdf
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地学概論A第2回_配布資料 グレースケール.pdf
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地学概論A第2回_復習問題.pdf
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注:NHK・Eテレ の 高校講座・地学基礎 では、地球最古の岩石を43億年前(Wikipediaによると、カナダ東部産で42.8億年前の岩石)としていますが、発見された岩石は「冷えて形成されたばかりの地殻」(上のスライドのように、比較的小さな岩石・岩塊がコーンの粒のように、コーンスープの中に浮いているような状態)の可能性があり、実際に地殻が形成された時期はその大分後である、と考えて反対する学者も大勢いるため、さらなる調査・研究が必要。この授業では、もっと信憑性の高い、カナダのアカスタ片麻岩のデータから、40億年前に形成されたとされる岩石の紹介までで止めておきます。


NHK・Eテレ の 高校講座・地学基礎 の「第11回 第2編 地球の変遷と生物の進化 先カンブリア時代」に 現在 火山周辺の熱水の中で 硫黄を食べながら生きる原核細胞のバクテリアの様子が登場します。


NHK・Eテレ の 高校講座・地学基礎 の「第11回 第2編 地球の変遷と生物の進化 先カンブリア時代」に 西オーストラリアに現在でも生息するストロマトライトや、縞状鉄鉱床の様子が登場します。


NHK・Eテレ の 高校講座・地学基礎 の「第11回 第2編 地球の変遷と生物の進化 先カンブリア時代」に エディアカラ動物群の化石や CGで再現した生態の様子が登場します。


NHK・Eテレ の 高校講座・地学基礎 の「 第12回 第2編 地球の変遷と生物の進化 古生代に バージェス頁岩から化石を発掘する様子や、CGで再現したバージェス動物群の生態の様子が登場します。


(宮崎駿さんも諦めていた)カンブリア紀の海を舞台にしたアニメがNHKのEテレで5月4日からスタートします。詳しくはこちら。

http://www.nhk.or.jp/seimei/

 アニメだと馬鹿にする事なかれ。予告編や上記のウェブページを観た限りでも、大学生・社会人も唸らせるほど良く出来ています(進化過程が少々単純化されていますが、いろんな種や、当時の生物たちの様子が良く解ります)。


NHK・Eテレ の 高校講座・地学基礎 の「 第12回 第2編 地球の変遷と生物の進化 古生代に 魚が淡水(川・湖)に進出し、干ばつの時にも少ない水で生きられるように肺が発達した肺魚になり(上野スライドA)、ヒレが足に変化し、最初に陸上進出した四肢動物とされていたイクチオステガが登場します(上のスライドB)。(注:ただし、イクチオステガは魚類と両生類の中間の性質を持つもので、殆ど水中生活をしていたと考えられていますし、現在の陸上脊椎動物の直接の祖先ではないという考えが強いです。しかも、最近になって石炭紀前期に出現したペデルぺスが最初に陸上進出した四肢動物という考えが主流になっています。

 

 ポニョの映画の劇場公開直後、日本外国特派員協会にて宮崎駿監督に直接質問する機会があったのですが、ポニョの舞台が現代の海とデボン紀の汚れない海の入り混じる設定になっている理由について、監督は「地質時代の海の様子を勉強し、最初カンブリア紀にしようとしたが、まだ魚類が誕生していなかったので、断念。代わりに魚類が誕生し、甲冑魚・肺魚などの魚類が大繁栄したデボン紀を舞台に設定した。」のだそうです。私は監督と直接日本語でお話しをしたかったので、日本語で質問したのですが、通訳の方が映画の事も勉強しておらず、理系の知識もなく、私がデボン紀と言ったのを「デボンキー!」(正しくは Devonian デボニアン)、カンブリア紀を「カンブリアキー!」(正しくは Cambrian カンブリアン)と、日本語のまま(しかし誇張した英語風の抑揚をつけて)話したので、会場の外国人記者たちの大半(日本語がまだ上手くない人たち)が何のことか解らず、困惑していたのですが、通訳は何事もなかったかのように、次の質問・応答の通訳を続けて居ました(もちろん、こういう通訳の仕方はご法度・厳禁です!)。会場には日本人の方も多かったので、隣の席の日本人記者に教えてもらって、外国人記者たちにも 何とか通じていたみたいですが。

 下の写真の右端(監督の肩越しに1人だけ別の方向を見ているの)がその通訳さんです。

その後全く見かけてないので、この一件で特派員協会からは仕事が来なくなったのでしょうね↓

 

 シダの木(Fern Tree)は石炭紀に絶滅したと思っている方が多いですが、ニュージーランドやチリなど、湿気の多い海岸沿いの山麓などに今でも生息しています(映画ラストサムライはニュージーランドのシダの木の森で撮影されたため、映画を観ていて私は直ぐに日本じゃないな、ニュージーランドのシダ雨林だな と気付きました。「吉野の山中」という設定でしたが、幻滅です)。

 

 日本でも亜熱帯の南西諸島や温暖で多雨な海岸の山麓などに生息しています。下は昨年の9月末に友人2人と八丈島へ行った時の写真。ヤシの木などに紛れて、シダの木も結構生えています(細いヤシの木のような感じです)。


 下の写真:右側は元 筑波大准教授(海洋生物学)のリックさんで、植物に詳しく、シダの木を見つけては石炭紀からの進化など、いろいろ教えて頂きました。左側は私のキックボクシング仲間のグレグさんで、彼の左下で光が当たっているのがシダの木です。幹だけで、葉は暗くて見にくいですが。

 

 あと石炭紀というと、巨大なシダの木の森に、これまた巨大な昆虫たちが繁栄した時期でもあります。

↓ただし、こんなやつじゃありません。

 

↓石炭紀に実在したのはこんなやつです。ナウシカの「腐海の森の昆虫たち」ほどではありませんが、それでもかなりの大きさです。

注意:

連休中の授業日程調整のため、4月30日(木)は水曜日の授業となり、木曜の授業は行われません

従いまして、次回の授業は連休明けの 5月7日(木)となります。

普遍校舎の彼方此方での掲示のほか、ガイダンス資料・授業カレンダーにも明記してありますが、

配布資料(上のスライド)が「来週の授業」と誤表記になっていましたので(授業中に気付いて「次回の授業」と言い直しましたが)念のため。

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