7.堆積環境(2)

地学概論A_沙漠サンゴ_配布資料 カラー.pdf
PDFファイル 3.8 MB
地学概論A第7回_復習問題.pdf
PDFファイル 157.1 KB

 

 注:復習問題を授業の前にアップロードすると、授業中に問題だけ解いて、授業終了直後に、解けなかった答えを「問○の答えは何ですか?」と まだ講義室で片付け中の私の所へ 聴きにくる学生さんが(今年も)数名現れましたので、復習問題は授業終了後(同日)にアップロードします。

 このサイト内の「選択問題の必勝法」の ページにも書きましたが、じっくり考えずに答えだけを(リスニング・テストの聞き取りの要領で)埋めて行くと、自分で考える力がつかず、大学の試験だけでなく、就活・大学院試の試験 (TOEICを含む)や 面接などでも 自分が思っている程の成果が得られません(本来ならば、本人の潜在能力に見合った、もっと高い点数や結果が付いてくるはずなのに、です)英検準2級(高校1年程度の英語レベル)から英検3級~5級(中学生の英語レベル)の試験のように、単語の意味など、「知っているかどうか」を問うような試験、丸暗記で合格できる簡単な試験の場合(受験者が必要最低限の レベル を クリアしているかどうかを問う試験で、合格者数に制限がない場合)にはそれでも何とかなりますが、大学の試験・レポートの目的は 学生の学力を「必要最低限のレベル以上の知識があるか(可 以上の評価)」という点から白(合格)・黒(不合格)で振り分けるためではなく、その科目に特化した場合の受講生の理解度のを見極めて(例えば、合格者の上位何パーセント以内か)というのを 秀・優・良・可 の4段階(不可も入れると5段階)で評価するのです

 これは他の大学・科目についても言える事ですし、ここ数年、特に最近はこのように厳格に成績評価を行うよう、文部科学省からも大学本部側からも教職員にますます厳しく通達・指導されています。詳しくは「選択問題の必勝法」のページをご覧ください。

 「大学の成績・就活なんてどうでもいいや。」「ギリギリ単位が取れて卒業さえ出来ればいいや。」という人はともかく、「バイトやサークル活動で忙しすぎて、授業の復習をする時間がない。」(けど 良い成績も取りたい)という方は、自分の興味・関心の高い科目、自分の卒業研究や進路・日常生活に絡めて学習したい自分の重点科目に ついてだけは (予習よりも)復習を通じて自分で考えるようにすると、半年、1年も経てば、自分が頑張っただけの成果を(成績・習得単位数などから)実感 出来るようになり、更に やる気も湧きますから、そこから始めると良いでしょう。

 

↓シロッコの吹くイタリアの海岸の様子(Youtube)

 

↓ミストラルの吹く南仏の様子(Youtube)

 

  サハラ砂漠からの粉塵が春先にフランス中~北部に達した時など、赤雪(正確には薄紅色)があちらこちらに降る事があります。有名な「パリの赤雪」です。大規模なものは数十年に一回程度らしいですが。

 

 赤っぽい色が付く理由ですが、砂漠の砂や泥・粉塵(レス)は鉄分の酸化が進んでいて、赤っぽい色をしているのです。ちょうど鉄がさびると赤くなる、あの原理です。下の写真は砂漠の砂粒(石英)の拡大写真です。粉塵(レス)も同様に鉄分が酸化しており、この粉塵(レス)を核にして雪の結晶が成長するために、雪に赤い色が付いて、薄紅色に見えるのです。


 上の図は、なぜ山脈の風下側は乾燥しやすいのか、砂漠が発達しやすいのか、という原理を示したものです。水分をふんだんに含んだ雲が高い山脈を越える事が出来ないのです(アンデス山脈の風下側に発達するパタゴニアの砂漠など)。

以下のサイトにも 上手くまとめてあります。

 

http://www.alrc.tottori-u.ac.jp/sabaku/sabaku02.htm


 ちなみに、大陸の西岸を寒流が流れると、沿岸に砂漠が発達しやすい理由は、以下のサイトにまとめてあります。

 

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B2%B8%E7%A0%82%E6%BC%A0

 

 第2次大戦終了間際のイタリアとサハラ砂漠を舞台とした 以下の映画「英国人の患者」(The English Patient:1997年のアカデミー賞8部門受賞の超大作)に、いろんなタイプの砂丘が登場します。特に映画が始まって数分後に登場する縦砂丘(Longitudinal Dune)は圧巻です(以下のYoutube の ビデオでは解りにくいので、DVDやBlu-Rayを借りて観る事をお勧めします)。


 ここにヨーロッパ最大の砂丘、ピラ砂丘(Pyla Dune)があります。

 

 上記の記載は曖昧なので、鉱物学・岩石学がご専門の廣井先生(後期の地学概論Bを担当)と話し合った所、

 

1.は 必須条件です。

2.は 殆ど必須条件です。というのは、宝石・誕生石として知られるオパールは、結晶質ではないのに、通常 鉱物に分類されます。液体である水銀を鉱物に入れる人も居ます。例外として覚えておいて下さい。以前皆さんの学んだ火山ガラスは鉱物とは(固いという事以外は)性質が異なるので、鉱物に入れない人が多いです。

3.に関しては、生物起源でもOKです。人間の歯も鉱物です。

4.に関しては必須条件ですが、「天然に存在しないが、人工的に作ることが出来た。」という物質(上記1~3の条件を満たす)を含まない、という意味です。これらは人工結晶・人工鉱物などと呼ばれて、区別される事があります。

 ただし、ダイヤモンド や サファイア など、天然に存在するけれども、人工的に作る事のできる宝石もありますね。これらも鉱物です。塩の結晶や方解石は小中学校の実験などでも簡単に作る事ができますが、これらが鉱物であるのと同じ感覚ですので、別に高価な結晶・宝石でなくとも、天然に存在していれば4の条件を満たしている事になります。

メモ: * は入力必須項目です